少し暖かくなった、おととい、広袴神社の境内でウグイスの初鳴き
を聞きました。まだ歌は上手ではありませんが、例年と同じ時期に
聞くことができました。
語呂合わせではありませんが、ウグイスカグラも同じく、神社の境
内で開花しました。シジュウカラも囀りを始めました。本格的な春が
もうすぐそこまで来ているようです。
2014年03月16日
この写真は近所の畑で先日撮ったものです。
ウサギ(ニホンノウサギ)の足跡ではないかと思います。
飼っている兎が逃げた、という可能性もありますが。
夜行性の動物ですから、昼間の目撃はむつかしいと思いますが、
夜のウォッチングまではしていません。
ウサギの足跡は、後ろ足がやや開いた形で、前方に付き、前足は
前後にずれて後ろに跡がつきます。
足跡や、糞、食痕などから動物の種類を推定することを
アニマルトラッキングといいます。
以前、丹沢で雪の登山道でネズミ類の足跡を観察したことが
ありますが、市街地の畑でもアニマルトラッキングができる
かもしれません。
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今朝、カラス科のオナガの群れが騒がしかったので、注意して見ていると
ハイタカらしき鷹が、大型のキツツキの仲間アオゲラを追っていました。
少し、冬に近づいています。
2013年10月02日
彼岸花(曼珠沙華)が咲きました。真光寺川の流れの横に
早くも9月10日前後に現れました。広袴神明社にも小さ
な群落があります。
「葉見ず花見ず」という別名があるように、この季節に茎を
伸ばし、花を咲かせますが、葉のほうは花が倒れてしばらく
して芽を出します。花が咲いているときは葉が見えず、葉が
ある時は、花が枯れて見えないということで、そう呼ばれて
います。
彼岸花は生き残り繁栄する戦略として、「葉見ず花見ず」
戦略を採用していると思われます。彼岸花の葉は、冬の間中
青々と茂り、他の草が枯れている中で冬日をたっぷり独り占め
して、球根に栄養を蓄えます。
春になって他の草が伸びてきたら、どうぞごゆっくり、と言って
枯れてしまいます。そして、秋になって球根に蓄えられた
栄養を使って、花を咲かせる戦略です。春と夏の季節の競争を
うまいこと避けて、競争に勝ち残るという戦略です。
いつ葉が出てくるか、今咲いている場所を
今年も見張っていようと思います。
2013年09月18日
最近の新聞報道によれば、オオタカの「希少種」指定が
解除される方向であるとのことです。
「希少種」とは、種の保存法で捕獲や取引などを禁止する動物や
植物のことを指しますが、この背景となっているのが、いわゆる
「レッドリスト」(絶滅の恐れのある野生生物の種のリスト)です。
詳細は省きますが、保護活動などによってその数が増えている
オオタカについては、2006年に環境省のレッドリストの上で
それまでの絶滅危惧Ⅱ類から、それに準ずる準絶滅危惧の種に
ランクを下げています。(Ⅱ類の上に、危急度の高い順に
シマフクロウなどのⅠA類、イヌワシ、クマタカなどのⅠB類がある)
そうした背景から、今回の種の保存法での指定の解除が
議論されることになったと思います。
オオタカについては、2009年(平成21年)の第一回
町田市議会本会議での黒木議員(当時)の質問に
答弁したことがあります。当時の私の答弁では、オオタカが
増えていることや市街地での繁殖などのこの種の動向を背景に
オオタカの保護問題は、他の保護すべき猛禽類とは
異なる扱いをすべきだとお答えしています。
なお、オオタカについては仮に今回解除になっても、
それはこれまでの保護活動の成果の上にあるもので
この鳥の生息環境などについては、今後も一定の
配慮が必要だということが否定されるわけではありません。
2013年05月14日
今朝は昨日に比べ大分暖かくなり、
野鳥たちも活発になってきました。
夏鳥、“summer visiter”の一番乗りはツバメで、とっくにやってきましたが、
今日はセンダイムシクイがあちこちで囀っていました。
コナラ、クヌギやケヤキ等の落葉樹の若葉が開いた今頃にやってきます。
その名の通り、虫食い、insect eater、の仲間です。
ほかのムシクイでは、ウグイス、メボソムシクイ、エゾムシクイ等がいます。
これらの鳥の姿は、どれもだいたい黄緑色と茶色に近い緑色の中間色で
白い眉線があります。とてもよく似ていて、見分けるのはちょっと大変です。
しかし、そこはよくしたもので、鳴き声はお互いに全然違う鳴き方をします。
センダイムシクイは、チヨチヨビーとか、ショウチュウ(焼酎)グイーと、
日本語に置き換えて聞くことができます。日本語への置き換えを
聞き做(な)しといいます。「見做し」と同様の意味です。最も有名な
聞き做しはウグイスの「ホーホケキョー」→→「法、法華経」でしょう。
センダイムシクイの聞き做しには、「ツルチヨギミー」→「鶴千代君ー」、
というのもあります。歌舞伎の演目「先代萩」の鶴千代君、
と聞こえるというわけで、センダイムシクイという名前はその鳴き声
から来たというのが有力な説です。
江戸時代の文化と博物学の近さを実感させる話です。
さて、ムシクイ類は4月中旬から5月にかけてこのあたりを通過していきます。
数年前には、高山で繁殖するメボソムシクイが市役所前で囀り、
また、エゾムシクイ(亜高山帯で繁殖)が能ケ谷神社で鳴いていました。
これからの季節は、夏鳥が次々にやってきます。
ちょっと、耳をそば立たせてみるのもよいと思います。
2013年04月16日